長浜、彦根、米原などの湖北地域で鍵のトラブル解決や、鍵交換・新規錠前の取付等の仕事の記録を簡潔にまとめた地元滋賀の鍵屋が綴った鍵と錠前の仕事の備忘録。なるべく同じ内容の作業記録が重複しないよう記載していますが件数が数多く重なると同じ内容の記事を書くかもしれませんので悪しからず(笑)。鍵屋さんのお仕事がどんなものなのか、その仕事での苦労も交えご紹介しています。ブログ的継続力でどんどん更新していきます。技術的なことも防犯上問題ない程度で記載していますので鍵のトラブル発生時、ひょっとしてご自身で解決できるかも(笑)
なお、本文内で使用している画像は過去に行った仕事での画像の使いまわしのものもありますので参考程度にご覧ください
(2021年6月13日本ページ作成)
keylock-koto.net
工場倉庫出入口、ドアクローザー取り換え作業(新規取付)
築年数50年以上の工場倉庫出入口についているドアクローザーが壊れた、交換してほしいと彦根市にある工場様からご連絡をいただき出動。ダンパーから油漏れを起こし、開閉ともに緩衝機能が完全に効かず、ドアが勢いよく閉まってしまいその際にガラスが何度も割れるので困っている、とのことでした。
現場に到着後、状況を確認。やはりダンパー周りから多量の油漏れがありました。50年以上も使用されているため交換することになりました。ところが取り外し時に本体ステー、ドア枠のアーム取り付けステーのねじが固着して外せません!浸透潤滑剤をスプレーししばらく放置。その後大きめのドライバーの柄をハンマーで叩きながらなんとか取り外しに成功。この作業だけで30分近く要しました。その後在庫のドアクローザーの中から適合するものを選び、新規の位置に取り付け完了。ドアの開閉速度もちょうどよく、お客様も喜んでおられました。
工場倉庫出入り口鍵開け&カギの付け替え
午前、工場の出入り口2か所の鍵開けと交換の依頼を受け、滋賀県彦根市へ。カギがないので交換前提で開けてほしいとのことでした。無破壊で開けるか、破壊して開けるかお客様に選択していただき、後者の破壊解錠となりました。その後鍵付きの新品シリンダーへ交換、30分程度で完了しました
爆速解錠?家庭用金庫鍵開け
午前、彦根市のお宅へ金庫の鍵開けに行きました。お父様がお亡くなりになりカギの所在とダイヤル番号がわからなくなったとのこと。
金庫開錠でまず最初にやるべきこととはカギを作ること。ピッキングした状態(ダイヤルがあっていなくてもほんの僅かに回ります)でカギ穴の中を覗き込みアバウトながらもカギ山のパターンを読み取ります。何本か失敗しましたが無事にカギの作成に成功。この次にダイヤル探り。ほんおの3分もかからずに開けることができました。
6年ぶりのリピート鍵交換
リピーターのお客様から、約6年前に玄関のカギを交換してもらった者ですが、またお願いしますとご連絡を受け滋賀県彦根市のマンションへ出向きました。玄関にはロイヤル★ガーディアンEX(GOAL LX仕様)が付いていました。特にカギをなくしたり故障したりといった理由はなく定期的に換えたいとのことで再び当店を選んだくださいました。標準でカギは3本付きですが、2本追加をご希望されたためその場で作成しました。
デジタルロックの取付けのみのご依頼
インターネットでご購入されたデジタルロックの取付作業のみのご依頼をいただき米原市に向かいました。最近は少しでもお安く玄関周りの防犯性の向上を目指すお客様が多くなりました。取付けのみというと他店ではお断りされるケースが多いようです。しかし当店では喜んでお引き受けいたしております。ということで現場到着後、まずはデジタルロックがお客様の扉に適合するかのチェック。この時点で取付けの可否をしっかりと判断しておくことが重要です。今回は特段問題はなく30分程度で取り付けることができました。
臨機応変!最悪はカギを作って開けるのだ。アパート玄関鍵開け
彦根市の学生さんからアパートのカギをなくしたので開けてほしい!と連絡があり出動。鍵の種類はMIWAロックのU9。階数は3階。扉の周辺の構造など開ける方法を考えます。そして答えは2通り出ました。一つ目はピッキングによる方法、もう一つは破壊する方法。
U9はピッキング開錠はほとんど無理な防犯レベルを持っています。ということは破壊で開けるしか方法はない!しかし破壊となるとその後の交換も必要となるわけで、学生さんのご予算の都合でこの方法はNG。結果、無事に開けて帰ったのですが。方法の詳細は一切書けませんがヒントはスマホという文明の利器を使って開けました。一体どうやって開けたのか、想像してみてください。。。ちなみに解錠方法を調べたのではありません(笑)
雷が鳴り響く中で。勝手口MIWA LZ2(上下同一キー)鍵交換
滋賀県豊郷町の一戸建て住宅勝手口の鍵(MIWA LZ2 上下2か所)の取り換え作業に行ってきました。道中、西の空から雷雲が近づいてきているのを感じました。現場に着いた頃には雨こそ降っていませんでしたが雷鳴と稲光がすごい状態でした。作業中も怖くて怖くて...先日も守山市でランニング中に落雷に遭遇し亡くなられたニュースを耳にしていたので不安いっぱいの中での鍵の付け換え作業でした。
MIWA LZ1,LZ2シリーズは2本のねじで止まっているだけなので交換作業は非常に簡単です。
二世帯住宅玄関鍵交換
午後、最近鍵の調子が悪いので修理で直るのか交換が必要なのか、来てみてほしいとのご連絡を滋賀県米原市のお客様から頂きました。ドアからシリンダーを外し分解点検を実施。内部の部品(ピン)が6個のうち4個までが片当たりによる摩耗で一部尖っていました。補修部品を使えば直りますよ、とお伝えするとこの際だからディンプルキーのシリンダーに換えてください、とのことで鍵交換させていただきました。鍵交換の料金が思っていたよりもかなりお安く感じられたらしく、親の玄関のカギも換えてくださいと言ってくださり、対応させていただきました。
ダイヤル式書庫鍵開け
ダイヤル式の書庫が開かなくなった!とのお問い合わせをいただき長浜市に走りました。カギ穴と家庭用金庫と同じようなダイヤルがついた書庫です。カギもないし、ダイヤル番号もわからない状況。カギは開ける方向にこれ以上回らないため開いている状態。書庫のダイヤル操作は家庭用金庫のそれとちょっと違っていて詳細は書けませんが探りで開錠。レバーを回すとガッチャン!と心地よい音を立てて開きました。
やむを得ず。アパート玄関鍵破壊解錠
新築に近いとても新しい2階建てアパート。カギ紛失による玄関解錠依依頼で彦根市に行きました。お客様のお部屋は2階。ドアには防犯性が高いシリンダー。ピッキングではとても無理な手ごわいシリンダーです。
玄関以外の場所から何とか開けられないものか知恵を絞りましたが破壊しか選択肢はなくお客様のご了承を得て破壊解錠。後日管理会社さんの方から正規のシリンダーが納入されるまでの中継ぎで使用するための仮付け用のシリンダーへの交換をさせていただきました。この仕事の直前に対応した、同じく彦根市のアパート解錠で同じ種類のシリンダーがついているお部屋の解錠は別な方法で無事無破壊開錠することができたのに。。。
有難いことです!店舗入り口鍵の取替え作業
午後、店舗のカギを換えてほしい、と彦根市のお客様から連絡をいただきました。現地に着いたとき”あれ?前にきたことある...”と直感しました。そして玄関のカギを見たとき、3年ほど前に確かに訪れた記憶がよみがえってきました。お客様とお会いしお話をしている中で、前のオーナーさんから”キーロックさんという鍵屋さんが親切でいいですよ”と聞かれていたようで今回も当店を選んでくださったことがわかりました。じんわりと感動が全身を駆け巡りました。ほんと、有難いことです。前のオーナーさんのお顔も思い出しました、お元気にされているのかな...
アームがぶらんぶらん。勝手口ドアクローザー修理
米原市のお客様から勝手口のドアクローザーのアームが外れてブラブラしているので見に来てほしい!とのご連絡を受けました。お昼でもいいですよ、とおっしゃってくださいましたが日中は予約のお仕事が入っているので即出動。
ドアへの取付けは問題なく、天井へのアーム取付けネジ4本が全て脱落してアームがフリー状態でした。ゴミ出しのためにドアを開けた瞬間にネジがバラバラと落ちてきたらしいです。脚立を使用し、ネジ穴を見たら全てのねじ穴がバカ(ねじ山がつぶれ、ネジとしての機能を果たせない状態)になっていました。ネジ穴一つ分を水平移動させ新たなネジ穴を開け、タッピングでねじ山を立て対応しました。位置がずれる分、アームの長さを調整(アームはねじ山が切ってあり、クルクル回せば長さ調整が可能です)、これで引っ掛かりなく動作することを確認、完了。
上の画像は今回の作業とは何ら関係ありません。
デジタルロックが開かない!暗証番号式デジタルロック開錠、修理
深夜2時ごろ、長浜市虎姫にお住いのお客様から「デジタルロックが開かなくなった!」とのご連絡を受け出動。玄関には暗証番号式のデジタル補助錠が付いていました。
暗証番号を押しても少し動く音はするが途中で止まってしまいドアを開けることができない状況でした。非常用メカニカルキーをお借りし開錠方向に回そうとしても固い!これは内部で何か引っかかっているなと察知し、少し強引にメカニカルキーを回すと開けることができました。開錠後、室内側のユニットを外し分解点検。するとデッドボルトの摺動部に段差が発生し、それが引っ掛かり上手く動かなかったようです。デッドボルト全体を外し、摺動部の段差を精密やすりで研磨すると直りました。5年くらい前に補助錠として取り付けられたようです。自然劣化によるトラブル。こういう場合もすぐに交換する必要はなく、修理次第でまだまだ使えるので錠前の動きに違和感を覚えたときは当店にご相談ください。
ごく普通のお仕事。アパート玄関開錠作業
彦根市のアパートの開錠作業に行ってきました。築20年前後のごく普通のアパート。玄関についているシリンダーは、これまたごく普通のGOALピンシリンダー。ごく普通のシリンダーをごく普通の仕事のやり方で短時間で難なく終えて帰ってきました(笑)このような一般的な鍵屋のお仕事も日々こなしております。
なんで空回り?ビジネスホテル客室開錠および鍵修正
長浜市で玄関、裏口に錠前取り付け作業をしたのち、米原市のビジネスホテルで客室の鍵が空回りするとの連絡を受けたので立ち寄りました。
カギをお借りし、試してみたらやっぱり空回り。お電話いただいたときに”原因はこれだ!”と確信していたので鍵の先端を見てみると。。。やっぱり摩耗して段差がついておりました。鍵の種類は昔ながらのMIWAディスク。この鍵は正規の位置まで差し込んでカギを回すとき、先端部分が錠前をまわす仕組みになっています。通常のカギはテールピースという部品が錠前を回すのに対し、ディスクキーはキーの先端を使って回します。この部分が摩耗してくると引っ掛かりが弱くなり、最悪の場合、今回のように空回りしてしまいます。また段差ができることでカギを差し込む際に引っかかったり完全に奥まで刺さらなくなるトラブルも考えられます。もし、ディスクキーをお使いの方は一度鍵の先端をチェックしてみてください。もし段差があるようでしたら早めにスペアキーを作っておくか、新しいタイプのカギに交換することをおススメします。
上の写真はMIWAディスクキー用のブランクキーの先端を撮影したものです
ノブ、ノブ、そしてノブ。ノブ錠(インテグラル錠)取替えばかりの日
奇しくもこの日、朝一の蒲生郡日野町で玄関引き違い錠の交換のお仕事以外、彦根市、長浜市とそれぞれ複数件のお仕事すべてがインテグラル錠(ノブ錠)の取替えでした。
ノブ錠の鍵交換は比較的件数が多いため常に5、6セットは車載するようにしていますが、本日それらがすべて出払いました。鍵屋さんのお仕事って同じ内容の仕事が重なることが不思議と多いです。例えば金庫開錠ばかりの日、車のキー作成ばかり(それも同じ車種ばかり重なることもあります)の日など。20年近くやっていると似たような経験は幾度となくあるもんです(笑)
上の写真は本日の作業とは何ら関係ありません
自動ドア、重たい!MIWA DGシリンダー交換
午前中、長浜市に店舗鍵交換に行ってきました。2階の扉2か所(MIWA LAMA)をササっと終わらせた後、1階店舗の自動ドアの鍵交換。
自動ドアのカギ穴はドアの下のほうに付いています。ふと見たらMIWAのDGじゃありませんか!このタイプのシリンダーはドアを外さないと取替えができないのです。MIWAの他の自動ドア用のシリンダーはTRFがありますがこちらは外さないで横穴からネジを緩めると外せます。今日はDG!天井側にあるドアのレール固定ねじを緩め一旦持ち上げてレールから外し倒してゆくわけですが、これがまた重たいこと!厚さ1センチくらいのほぼガラス一面のドアは特に重いです。気合を入れて静かに静かに倒していきました。ドアの下側が丸見え状態、これでやっと交換ができます。交換後は逆の手順でドアをレールにはめ込み、固定ねじを締め付けて完了。朝から汗が噴き出る作業でした。
大雨警報発令中!ホンダオデッセイインロック開錠作業
昨夜は近江八幡市内ではすごい雨、そして雷。雷の音で目が覚めるほど激しい雷雨。少しだけ開けていた窓を閉め、うつらうつらしだしたときに電話が鳴りました。豊郷町のコンビニでインロックしてしまった!。すぐに身支度をし出動。出動中にスマホに”大雨警報発令”のお知らせが。ワイパーを最速にしても追いつかないほどの雨の中、ハンドルを握りました。現場でお客様と合流。幸いコンビニなので店舗内で過ごされていたようです。激しい雨の中で慌ててキーを使わずにロックレバーでロックしたらしく、買い物が終わって車に戻ったときに車内にキーがあることに気づかれたようです。さて、大雨の中に開錠作業。カッパを着て帽子をかぶり作業開始。ホンダのキーは左右上下にタンブラーという部品が出ていてそれぞれを工具で操作し開けます。開けるのは比較的短時間で終わりました、しかしある角度でカギ穴がロックされるのでそれを戻すのに時間がかかりました。左右のタンブラーが鍵なしで解錠(ピッキングによる)したときに上下の溝に落ち込みロックがかかる仕組みになっています。それをもとの位置に戻すのに今回時間を食ってしまいました。ある程度年式が古い車にありがちな、”タンブラーの摩耗”も作業がやりにくかった原因かもしれません。いや、大雨のせいにしておこう。。。(笑)
HONDAの4トラックキー、こんな形状をしています。裏面にも同じ溝が彫ってあります。写真のキーは今回のお客様の車両のものとは一切関係ありません。手持ちのメンテナンス用シリンダーのキーを撮影しています。
脚立に乗りながら。農機具格納庫点検蓋の紛失キー作成
長浜市高月町のお客様から農機具格納庫の点検蓋(モーターやギヤの点検用)のキーをなくしたとのご連絡があり出動。高さ2m以上の格納庫のシャッター前の天井部分についている点検蓋。梯子を使って上りスコープを使って真上をむきながら鍵穴をのぞき込みます。梯子は壁にもたれかけているだけでとても不安定。お客様が梯子を下で保持してくださいました。スコープとピックという工具を両手に持っているため梯子の上の自分の体を両足だけで支えるのが辛かった...比較的簡単な鍵なので短時間で完了しましたが体全体を反りながらの作業、きっと明日には筋肉痛になるのは確実(笑)
丑三つ時に一人玄関で。深夜の玄関ドアガード解除作業
真夜中にけたたましく鳴り響く電話。米原市で玄関のドアガードがかかってしまっておうちに入れない!とのお問合せがあり出動。
午前2時半くらいに現場に着くと、若い女性が一人玄関先に座り込んでおられました。今回お電話くださったお客様です。駐車場の車に物を取り入って帰ってきたらドアガードがかかってしまっていた、とのことでした。当サイトの「カギのトラブルランキング」内にも記載しているように発生率が高い鍵のトラブルの一つです。ドア側についている本体取付けが緩んでくるとドアを閉めた勢いでガードが立ち上がり、柱側の突起にかかってしまいます。年間何十件と出動しているトラブル。とりあえず、5センチほどの扉の隙間に工具を入れ、ほんの数秒で開錠。ドアガードの取付けをチェックしてみたら、やはりグラグラでした。ちょうど同じ型の在庫部品があったので交換させていただきました。
上の写真は別サイトのものを流用しています。
移動30分、作業1分。賤ケ岳SAにて車両インロック開錠
北陸自動車道、賤ケ岳SA下りパーキングで車のインキーをしたお客様からお電話をいただき急行。ちょうどその時、米原市米原で錠前の修理作業を終えたばかりですぐに現場に向かいました。名神高速道路や北陸自動車道のSAでの仕事はよくあります。圧倒的に車のキーとじ込みが多いです。今日は滋賀県最北端のSA、賤ケ岳SA。米原から高速に乗って行けば到着は早かったと思いますが、それをすると帰りが大変。福井県の敦賀インターチェンジまで行かないと折り返せないからです。今日は木之本インターまで高速に乗り、そこから地道でSAまで向かいました。SAの外の駐車場に止め、開錠道具だけを持ってSA内へ。トイレ前に駐車されていたお客様のお車を1分足らずで解錠しました。移動で数時間かかっても作業は数分で終わることが多いのは、鍵屋さんのお仕事ならではかも、です(笑)
リモート開錠?念力?スーツケース開錠電話指示サポート
新型コロナウィルス感染拡大で一般企業でもリモートによる仕事が盛んになっていますが、まさか鍵屋でリモート仕事をすることになるとは。。。早朝、彦根市のお客様からスーツケースがダイヤル番号が合っているのに開かない!とお電話がありました。1時間後にはそのスーツケースをもって出かけないといけないらしく、この時私は湖南市で仕事中だたため向かうことができませんでした。そこで!お電話で対応策をお伝えすることに。私が電話口でこうして、あーしてといろいろと指示を出させていただいてお客様が実行するというリモート開錠作業です(笑)しばらくすると、開きました!と大きな声で叫ばれました。もちろんご料金は頂くことはできません。その代わりにと近いうちに玄関鍵を換えたいのでお宅に必ずお願いします!とおっしゃってくださいました(笑)
湖南市-彦根市間でテレワーク。鍵のトラブルをお電話で解決。当店としては料金はいただけませんが、
結果的にお客様のお役に立てて良かったです。
上の写真はイメージです(笑)
ディンプルキーが抜けない!玄関鍵修理
一般的なギザギザキー特にMIWAのU9、URタイプのキーによく発生する鍵のトラブル。この日は修理依頼で犬上郡豊郷町へ出向きました。純正のディンプルキーが抜けないということで現場で抜こうとしましたが抜けません。幸い、カギ穴は回るので玄関を開けることは可能な状態。シリンダーを外し裏側から細い先端を持つ工具で軽くたたいてやると抜けました。シリンダーとキーは割と新しいのでなぜこのように抜けなかったのかは原因不明です。鍵穴専用の潤滑剤を塗布し何度か抜き差しチェックの結果、異常なしとなりました。抜き差しがしにくくなったときは鍵穴専用の潤滑剤を注入するか、柔らかめの鉛筆(2Bなど)で鍵の表面にこすりつけてください。ご用意できない場合は市販の浸透潤滑剤(透明の一般用、粘度が高いグリスはNG)を少しだけ吹き付けてください。(多量に吹き付けるとかえってトラブルの原因になります)
薬品調剤室にデジタルロック。引き違い戸用メカ式デジタルロック取付け
薬局の薬品調剤室にカギを持たなくても済む錠前を付けてほしいとの要望があり、長浜市に行ってきました。調剤室入り口の引き違い戸には元々鍵がついていなく、セキュリティー上の問題があるということで、今回新規に取り付けることとなりました。2枚戸の召し合わせ部分にカギ取付用の長方形の穴を開け、電気や電池を一切使わない、完全機械式のボタン錠を取り付けました。薬局の方々それぞれがカギを持つ必要がなく、暗証番号も定期的に変えられるし、しかも電池交換の必要がないということで大変喜ばれていました。
あれ?カギ穴がない!?戸建て住宅勝手口カギ修理及び交換
早朝に彦根市にお住いのお客様から勝手口のカギ穴がないんです!とこれまた珍しい内容での緊急出動要請があり走りました。
おうちの裏にゴミ出しするためにゴミ袋を取りに行かれた際に気づいたとのこと。現場について早速勝手口に回ってみたら...なるほど、鍵穴そのものがドアから外れてしまっている状態でした。落ちてしまった鍵穴はゴミ箱の裏にありました。MIWAのLZ2という型式のシリンダーです。室内側から2本のM4ねじで締結して取り付けるタイプのシリンダーです。その2本のねじが完全にゆるんでいました。元々ついていたシリンダーは防犯性があまり高くないためその旨をお客様にお伝えすると交換してくださいとのことだったのでディンプルタイプのものに交換させていただきました。
リピートのお仕事。家庭用金庫開錠作業
開業以来20年近くになる当店では御贔屓にしてくださるお客様が大勢居てくださります。鍵や錠で何かあればリピートして下さるお客様の存在はとてもありがたく感じます。この日のお仕事もそんなお客様からのご依頼。以前に玄関戸先錠を取り付けさせていただいたお客様で、今日は家庭用金庫が開かなくなったとのご依頼でした。鍵はあり、ダイヤルをテープで固定してカギで開け閉めされていたようで、今朝開けようとしたら開かなくなったとのこと。お話をお聞きすると、金庫の置き場所を昨夜に変更した、とのこと。それまでは1階リビングに置いていたのを2階にもって上がられたようです。恐らく移動する際の振動がダイヤルのディスクを回してしまったのでしょう、こういうトラブルは実は多いです。ということでカギを常に開ける方向にテンションをかけながら3枚(4枚目:最後の数字はカチっと落ち込むのですぐにわかります)のディスクの合わせを行い、無事に無破壊で開けて差し上げることができました。5年ぶりにお客様のお元気なお顔を拝見できて嬉しかったです。リピートしていただけるということはそれなり?に信頼を頂いている証です。地元の鍵屋さんならではの丁寧な仕事をこれからも。。。今回はセキュリティー上の関係で写真のアップは致しません。
お客様ご自身で入手された錠前取付けサポート
少しでもお安くご自宅のセキュリティーを高めるためにネット通販でご入手されたデジタルロックや交換用シリンダーの取付依頼が増えてきました。
今回は滋賀県米原市のお客様。当店でも取り扱っているデジタルロック「AEGISGATE」。ネット通販でご購入されたようです。いざご自身で付けようとトライされたそうですが失敗したらどうしよう、と不安になられ当店に取付依頼されたそうです。他店にも相談したようですが取付けだけということで断られたそうです。結果的に部品も含めて当店に取付依頼をする場合と比較してかなりリーズナブルで済んだようで、お客さまもご満足の様子でした。
上の写真は当店の在庫品を撮ったもので、今回のお客様宅での作業とは関係ありません。
あまり好きな仕事ではない...強制執行のための車開およびキー作成
強制執行のために呼ばれて彦根市に行ってきました。あまり詳しいことは書けませんが、執行官立会いの下、車の解錠とキー作成のための出動です。
指定された住所に到着、到着時には執行対象者は留守で戻ってくるまで近くで待機。およそ1時間後に戻ってきたのでいざ!と意気込んでいたら、執行官の約1時間余りに及ぶ説得に負けたのか、キーを手渡しました。これで私の出番は結局なしとなり、出張料+αの料金だけ頂いて帰りました。年間何度かこのような仕事がありますが、あまり気が向く仕事ではないです。大きな危険を伴うこともありますから...まあ、今回は鍵屋にはこんな仕事もあるということをご紹介するために書いた記事です。本来は書くべきことではないと思いますが、今回だけということでお許しください。
上の写真は時間待ちの時に彦根城のお堀周りを散策したときに撮ったインフォメーション看板です(笑)春は桜がきれいなところです。
合っているはずの番号で開かない!4桁ダイヤル式キーBOX開錠
この手のトラブルもよくありますね~、合っているはずの番号でキーBOXが開かないトラブル。早朝から犬上郡甲良町に走りました。
店舗の入り口に職員で鍵を共有できるようにキーBOXを活用されています。今朝開けようと思ったら開かないのですぐに来てください!との連絡。私が到着するまでに300通りくらい試されたようですが。4桁なので10×10×10×10=10000通り試せば開くはずですね。到着後、ある方法で2分くらいで開けました。お客様から聞いた正規の番号と、今回開けた番号が全く違うものでした!摩訶不思議です、誰かが変更したのでしょうか。。。以前野洲市の学習塾でも同じようなことがありました。まあとにかく開店時間に間に合ってよかった!
上の写真は今回の作業とは関係ありません。
夜の作業に役立つ道具 一戸建て住宅玄関補助錠取付
夜の仕事でした。彦根市のお宅の玄関ドアに補助錠を取り付けて来ました。夜の仕事でネックなのはやはり暗いこと。つい最近まで頭につけるLEDヘッドライト一つで夜の仕事をこなしてきました。
2、3日前にふとホームセンターに立ち寄り目に入ってきたのが充電式の据え置き型LEDライト。値段もそこそこ安かったので買ってしまいました。夜の仕事ではヘッドライトがあれば真正面のものはよく見えますが周りが暗くてよく見えない!ポンとそこらに置いた道具を再び使おうとしても暗いためになかなか見つからないこともしばしば。しかしこの据え置き型は広角で作業場回り全体が明るく照らし出してくれるためすごく仕事がはかどります。今夜もドア全体を照らしてくれたのでケガキもしやすいし取付穴も断然開けやすかった!もっと早く買っておけばよかったと後悔しています(笑)明るさは2段階で切り替え可能、1回の充電で4~5時間連続使用可能となかなかの優れモノ。今夜はほんと、仕事がやりやすかったです。
上の写真、左の工具箱は自作ポータブル電源。右が今回大いに役立った据え置き型LEDライト。
カギ穴が抜けた!GOAL製キーシリンダー修理
米原市の琵琶湖湖近くの町にお住いのお客様からカギを抜こうとしたらカギ穴まで抜けた!との連絡があり出動。
現場で状況を確認すると、カギが刺さる部分がキーシリンダーからごっそり抜けていました。幸い扉は開く状態だったので扉からシリンダー外し原因究明。抜け出た内筒という部品の後ろにあるテールピース(錠前をこれで回します)を止める小さなねじ(M2くらいのサイズ)2本が完全に脱落して見当たらない状態でした。カギをささない状態であればそれでも内筒は抜けませんが、正規の鍵をさすことによりピンの高さ内筒の外周面一ですべてそろいそのまま引っ張ると抜け出てきます。カギが回るのもその原理を応用ているからなんです。抜け出ると最悪の場合ピンが落下し紛失すれば復旧ができなくなります。今回はそのケース。6本のピンのうち5本が既にありませんでした。ということで、補修用パーツで足りないピンを補って修復。
公共施設でも。デジタルロックの取り付け依頼の増加
町役場や消防署などの公共施設からの鍵取り付け依頼は以前から多くありました。が、最近では取り付ける鍵のタイプが以前と変わってきました。鍵穴タイプからパスワードロックタイプ(指紋認証含む)への変化。昨日は米原市のとある公共施設共用部の扉へのデジタルロック取付依頼で出動。
職員の数に合わせ合鍵を作成する必要もなく、また紛失するリスクもなくなるためでしょうか。コスト的にも長い目で見るとデジタルロックのほうが安くつく可能性が大きいです。上の写真は既設の鍵の上に後付けで取り付けるタイプの暗証番号デジタルロックですがドアに取付穴や加工痕を残すのはどうも...とお考えの場合は既設のシリンダーを外してそこにポン付けで取替えできるタイプもありますので詳しくはお問い合わせください。(上記の写真は参考フォトです)
基本的な鍵交換作業。店舗裏口シリンダーの取替え
レバーハンドル錠の超メジャーなタイプ、MIWA LAMA。U9シリンダーを使っておられましたが最近本かぎでの回りが固くなったとのことで新品に付け替えさせて頂きました。
交換作業はごく簡単。ドアのフロント板を外し(3本のM4ねじで止まっています)シリンダーを固定している2本のピンを引き抜くとドアからポコン!と外せます。ピンを抜くとカラーのバネの力でシリンダーが飛び出すので落下させないように注意が必要です。取付けはこの逆の手順。スムーズにいけば2分かからない作業。ですが!固定ピンが固着しているとか曲がっているとなかなか抜けない!こともあるので時間には余裕をもって作業をしたいですね(笑)
ポキっと!玄関引き違い戸戸先錠折れ鍵修理
玄関のカギを回して抜いたら超短いカギに変わっていた...まるで手品のような現象(笑)ではなく、鍵が折れて折れた先が鍵穴の中に残っているので何とかしてほしいとのご要望を受け出動。
YKKの戸先錠。折れた鍵は鍵穴から見えていますが特殊工具を使っても抜き取れず、扉は開く状態だったので室内側の固定ねじ2本を外し錠前本体を扉から外し全分解。シリンダー部分は1本のねじと金属板で挟み込んで固定されていました。シリンダーのテール側に固定してあるCピンを外すと鍵穴部分がステーから外れました。そして裏側からツンツン突いてやると折れた鍵が出てきました。
すでにバラバラになった錠前修理
カギの回りが悪くなったので見てほしい、と米原市のお客様からご連絡。表から鍵でも、室内側からツマミでも回すのが固いとのこと。扉を開けた状態でそれということは錠前の不調が考えられます。前もって錠前のメーカーと型番をお聞きしていたので現場へ向かう道中、分解の方法を頭の中で整理しながらハンドルを握りました。現場についてみたら...扉の前にすでにバラバラに分解された錠前(ケース)が置かれていたのです。お客様ご自身で直そうとしているうちにいつも間にかバラバラになってしまったのだそう。
錠前の中には細かなパーツがぎっしりと詰まっています。そのパーツ群は蓋の締め付け力で上手く収められているためふたを開けてしまうと内部のバネがピョン!と飛び出したり乗っかっているだけの部品がズレ落ちたりするため分解の際には細心の注意が必要となります。私たち鍵と錠前のプロでも分解時は慎重にふたを開けた直後に写真を撮ったりメモしたりと、組み立て時に困らないような対策を講じています。今回は破損しているパーツはなく、デッドボルトの摺動部に摩耗による段差が発生していたためひっかりが生じ不具合を起こしていたようでした。精密やすりで段差を除去したら新品錠前のようにスムーズに動くようになりました。今回のような故障症例は非常に多いです。次に多いのがスプリングの折損です。その場合はスプリングの交換か適合するスプリングがなければ錠前交換となります。ということで、今回組み立て時はそれぞれのパーツとにらめっこしながら位置や方向の整合性を考えながら無事完了しました。
上の写真は錠前内部の参考写真、今回の作業とは何ら関係のないものです。
山中の小屋で電気がない!
米原市の奥伊吹地域の山小屋の鍵を開けて取り換えてほしいとの依頼で出動。冬になればスキー客でにぎわう奥伊吹スキー場(現グランスノー奥伊吹)のすぐ手前の集落山中にある山小屋。山の斜面を200mほど上ったところにあります。
とりあえず通常持ち歩いている工具箱だけを持って上がっていきました。解錠工具を取りだし開けようと試みましたがカギや錠前が完全に錆びついていてびくともしません。鍵穴はかろうじて回すことができたけどラッチが動かず扉が開かない!はてさて、どうするか...お客様はもう壊してくださいと言ってくださいました。しかし!壊すにしても電源がない!こんな時のために少し前に自作したポータブル電源を車まで取りに行きました。60AHのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに1500Wのインバーターを接続した、ごく簡単なポータブル電源です。容量は12.8V×60AH=768Wh。充電は車載のアイソレータで走行充電してます。重さは工具箱全体で13キロくらいになります。これを+電動工具や刃先を持って再び200mの山道を上っていきました。もう汗だくです(苦笑)でもこの電源のおかげで滞りなく作業を進めることができました。このポータブル電源はこの日以外、多くの屋外作業時に役立っています。仕事をスムーズに進めてゆく工夫や知恵も鍵屋さんには必要ですね。
テンキー式業務用金庫の解錠
テンキー式の業務用金庫の解錠依頼で彦根市高宮町の会社事務所へ。今まで通りの番号で開かなくなってしまい、電池交換しても結果は同じということでした。
念のため、現場居ついてから手持ちの新品電池(アルカリ単三4本)に交換したのですがやはり開きません。耳を澄ませソレノイドの動作音のチェック。合っているはずの番号を押しても音は聞こえませんでした。恐らくソレノイド(電磁スイッチ)の故障か配線の接触不良でしょう。お客様からはなるべく壊さないで開けてほしいとのご要望がありそれの応えるべく開錠作業を開始。テンキー式の金庫は普段はソレノイドが金庫内のロッキングバーの動きを阻止して施錠を保っています。なのでソレノイドを強制的に動かしてやると開くのです。やり方はいろいろありますがここでは書けません(笑)ということで無事、に無破壊解錠達成しました。その後テンキーの基盤から出ている配線がぶらぶらして外れそうになっていたのではんだで溶着すると直りました。要した時間は1時間程度でした。
大仕事もたまにはある。長浜市のホテル共用部の鍵交換。
何年もこの仕事を続けていると、そこそこ信用も付きホテルや公共施設などの鍵交換を一手に任せられることもります。
こちらとしても見積り時にどれだけお安くできるか、経費を削れるだけ削ってその分お安く提供するための努力は欠かせません。たいていの場合、相見積もりを取られますが当店にお仕事をさせていただく確率は今までの経験上かなり高いです。時にはこんなに安くて大丈夫?とお客様から心配されることも(笑)そこはこれからの末長いお付き合いをさせていただくための経営努力であり、大きな利益こそないものの損もない。うまく仕事を回して行ければそれでよい、的な感覚で頑張らせていただいております。
上の写真は長浜市でも最大級規模のホテルの2階共用部の鍵交換用資材。すでにお持ちのマスターキーに合わせた逆マスター組仕様です。全部で40か所くらいあったと思いますが、一日で完了しました。
最近のバイクは...メットインとじ込みもキー作って開けないと
米原市でのお仕事です。ヤマハの原付バイクJOG、シート下にキーを置いたままパシャリ!と閉めてしまったお客様から緊急出動要請。最近の原付バイクはほぼすべてイグニッションキーから座席をあけるタイプになりました。
昔はシート横に鍵穴がありそこからピッキングという手法を使って比較的容易に解錠できたのに今のタイプはキーを作ってそのキーを使ってイグニッションシリンダーを回さないと開けるのが難しくなりました。今日は悪戯防止用のシャッターが閉まった状態からのスタート。シャッターを開けるためにはレバーの下についている鍵穴を回さないといけません(上の写真をご参照ください)ところが非常に狭い場所についているためピッキング解錠に一苦労。そして鍵穴が回っているにもかかわらずレバーが上がらない!お客様に聞くと、元々鍵で回してもレバーの戻りが悪かったらしい。鍵を回した状態で保持し、レバーの隙間から工具を突っ込んで強引に引き上げて開けました。これでほぼ真正面についているエンジンキーから楽々キーを作り開けました(笑)。作ったキーはスペアキーとして使っていただくためにお客様に差し上げました。当店では解錠依頼の場合、今回のようにキーを作って開けてもキー作成料金としてではなく、解錠料金としてのみ頂いております。
琵琶湖1周する日も稀でない
時には仕事で一日中外出している日も珍しくないです。春先や秋口の、良い季節の時期は長距離ドライブを兼ねての仕事となり気分爽快!仕事疲れも吹き飛びます。
大津市→高島市→長浜市→米原市→彦根市...と順を追って仕事に回る時もあれば、いったん湖北で車のキー作成後に大津市南郷で家の鍵交換依頼その後米原市でロッカーの解錠という風に滋賀県中を行ったり来たりする日もあります。ご承知の通り滋賀には”近畿の水瓶”、日本一大きな湖、琵琶湖が在ります。時間に余裕がある時にはこの美しい琵琶湖を眺めながら走るのは最高ですが、あちこちから出動依頼を受けたときにはこの琵琶湖が移動の”足かせ”になったりもします(笑)
上の写真は長浜市西浅井地域の国道8号線、賤ケ岳トンネル付近を走行中のもの。ドライブレコーダーの記録映像から画像を抽出。
体ぎりぎり入る隙間からトラックのキー作成
十年くらい放置しているトラックを処分したいので動かせるようにキーを作ってほしいとの連絡が犬上郡多賀町のお客様から入り現場へ向かいました。草ボーボーの空き地の奥にひっそりと佇む、役目を終えた1台のトラック。うん?しかし待てよ...
早速キーを作ろうと、運転席のドアの鍵穴を覗こうとしても隣のトラックとの隙間が30センチくらいしかなく体が入りません!正確に言えば体は入るものの中腰姿勢(鍵穴をのぞくときには中腰になるものです、笑)になれず困った!助手席側に回るもこちらはさらに狭く20センチありません!とりあえず、大きく開脚し出来るだけ低く体が沈むようなヘンな姿勢で仕事に臨みました(笑)ところが!鍵穴の中が摩耗と汚れでまともに見えません。仕方なく指先から伝わる部品の跳ね返る振動の強弱で段差の深さを判断し、何とか作ることができました...ほっ
框(ドアの枠)が細い扉への補助錠取付け
職員用の男女トイレのドアに鍵を使わなくて済む補助錠を付けてほしいとのご要望があり長浜市西浅井に走りました。デイサービスセンター様で1階のトイレに職員以外の者が入ってしまうことがあるため、新型コロナウィルスの感染拡大の懸念があり、関係者以外無断で入れないよう補助錠を付けてほしいとのことでした。職員全ての人が鍵を持たなくてもすむように、暗証番号式の錠をご希望されていました。
取付け前に扉を見せていただくと...なんと框(ドアの枠部分)が細いこと!煙返しの段差を除けば5センチあるかないかといったところ。細長いタイプの完全機械式デジタルロック、キーレックス500を持ち出し取付方法を熟考しました。取付穴を加工する際にガラスに干渉したら大変ですから。デッドボルトの受け側の柱にストライク取付けのための段差を加工をし少しでも本体がガラスから遠ざかるように設置しました。男女トイレそれぞれに取付け完了。現場の状況を見て臨機応変に対応することがこの仕事では重要です。
ポキっと折れた鍵の除去、ついでに鍵交換
滋賀県彦根市のお客様から玄関のカギを開けた直後にカギが折れてしまって何とかしてほしいとのご要望があり出動しました。開けた直後に折れてしまったらしく、お客様はおうちに葉入れていたのが不幸中の幸いです。現場に到着後、ドアからシリンダーを外し鍵穴になかに残っていた折れた先部分を除去しました。鍵の種類はMIWAのURタイプ。左右対称の鍵山が彫られ差し込む方向を気にしなくてもよいリバーシブルキーです(車と同じ感じ)。この鍵は防犯性はそこそこよいのですが唯一に欠点といえば”折れやすい”こと。特に深い溝が刻まれた部分は左右対称であるためかなり細くなってしまい、そこに応力が集中してポキっといってしまいます。折れ鍵トラブルの件数が多いのもこの鍵です。
折れた鍵を除去した後、お客様から以前にも折れたことがあるから違うカギに換えてほしいとのお申し出があったので同じくMIWAのディンプルタイプのPSシリンダーに付け替えさせていただきました。
ここで一つ、カギが折れてしまったときの対処法を。折れてしまったときは決して慌てないことが肝要です。無理に折れて鍵穴に残っている鍵の先を取り除こうとしてグリグリやってしまうとさらに奥に入ってしまいます。折れたときは手元の残っている部分をそっとあてがい、ゆっくり止まる位置まで押し込み、そのまま開ける方向に回してみてください。折れた鍵の位置が鍵穴の内部の部品の正規の位置で止まっていたなら、それで開けることができるはずです。
古いタイプのイモビライザーキーの登録
盗難防止装置として世に送り出されて久しい、自動車のイモビライザー装置。車盗難の手口として多かった”直結”でのエンジン始動がこの装置のおかげで簡単にはできなくなりました。キーに内蔵されたチップと車両側のECUとの通信によるIDの照合が正確に行われなければエンジンはかかりません。そんな画期的な盗難防止装置が誕生してから20年以上経過しています。時代とともにその方式も様々な種類が誕生したり、大幅に進化してきています。紛失キー作成の手段として、現在の方式はIDの書き換え方式が主流となっていますが、初期のものはECUに組み込まれたチップのIDを初期化するか、初期化ができなければ初期化したチップに付け替えて登録する方法がとられていました。
4Cチップ(固定コード、FIXED CODE)のデータ読み出しと書き込みのためのツール。チップの種類や特性に合わせ3種のツールを使い分けています。
ということで今回は20系のセルシオの紛失キー製作です。私のやり方は、まずドアの鍵穴をのぞきこみ段差を読み取ってチップなしのキーにカットします。そのキーでドアやエンジンが回ることを確認後、チップ入りにキーにカットを移します(チップ入りのキーは高価なので失敗したら大変ですから!)その後車両からECUを取り外し(セルシオの場合は助手席コンソールボックスの裏側にあり、取り外しがこれまた大変です)基盤の中からチップを探し出し初期化します。あとはECUを戻しイグニッションシリンダーに作成したチップ入りのキーを差し込めば完了です。
はてさて、皆さんは上の画像の中のどこにチップがあるか、お分かりかな~?(実は記事とは無関係の基盤です、笑)
keylock-koto.net
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