自分で解決できる?!

鍵の困った!は案外、ご自身で解決できる場合もあります。気持ちを落ち着け冷静に対処することで無駄な出費を抑えることが可能になる場合があります。以下に簡単に記載していますのでいざというとき、お役立てください。

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鍵屋さんを呼ぶ前に、ご自身で試してほしいこと。マイセルフ・レスキューで解決できるかも!

1.半ドア状態で車をインロックしてしまったとき

キーを使わずにロックをしてしまうことってよくあります。車の中にキーが残っているにもかかわらずそれに気づかずロックスイッチをロックし、そのままレバーを引いたままガチャン!あっ!と気づいたときには半ドア状態。こんな時にはドアレバーから手を放し、ドアを体全体で閉める方向に押してみてください。車内のロックレバーが手品のようにすっと解除されます。

必ずドアレバーから手を放して行ってください。離さない場合は完全にロックされてしまいます。

2.ドアの施錠・開錠が固く感じられるようになったとき

ドアの外側、内側それぞれから施錠、開錠が固く感じられるようになったときはドアについている錠前と柱側の受け座の位置が微妙にずれてきている可能性があります。一日に何度も開け閉めしているうちに互いの位置がずれてくる場合があるのです。最も多い事例は受け座が水平方向にずれるケースです。ドアを強く押し付けたり引いたりしないと施錠・開錠が出来ない場合がそれに該当します。ずれてしまうとデッドボルトと受け座に間に異常な摩擦力が発生し固くなってしまいます。そんな時はまず柱側の受け座の固定ねじを軽く緩め(完全に外してしまうと柱の内側に部品が落下してしまうので注意!)適度な位置に調整してみてください。

ストライク(受け座)固定ねじは完全に外してしまわないように注意!

3.ドアの開閉速度を調整したいとき

ドアの開閉速度を常に適度に保ってくれているパーツがドアの上端についているドアクローザーです。何かの拍子にドアの開閉速度が変わってしまう場合が時にあります。ドアクローザーには開ける方向、閉める方向それぞれに速度調整のためのねじがついていますので最適な速度になるように調整してみてください。なお、脚立などを使う作業となりますので落下や転倒にはくれぐれもご注意ください。

ドアの開閉速度調整用のねじを左右に回し調整してみてください。

ドアの開閉速度調整用のねじを左右に回し調整してみてください。

4.鍵が回らないとき(回る気配が全くない時)

慌てて鍵を開けたり閉めたりするときに、あれ?鍵が回らない!こんな時ってありませんか?鍵はしっかりと正規の位置まで刺さっていないと絶対に回らない仕組みになっています。中途半端な位置で無理に回そうとすると最悪の場合、ポキッと折れてしまいます。そうなれば本当に鍵屋さんを呼ばなくてはならなくなるのでご注意ください。

鍵のストッパーがしっかりと鍵穴に当たるまで押し込んでください。押し込めない場合は異物の混入も考えられます。そんな時には鍵屋さんを呼ぶ必要がありますが、ほとんど場合押し込み不足が原因です。

5.鍵が抜けないとき

カギの操作をした後、抜こうとしても抜けない!鍵は正規の位置に戻していますか?鍵交換された直後のお客様からお問い合わせがよくある事例です。以前に使っておられた鍵のタイプが違う場合によくある”勘違い”。古いディスクシリンダーは基本的に180度回し切りで抜けますが、最近の鍵は左右どちらかに回し施錠・解錠後に元の位置に戻さないと抜けない仕組みになっています。鍵の付け替えをされた際には正しい使い方を依頼した業者さんに納得がいくまで説明してもらってください。

鍵はメーカーやタイプによって挿し込む方向が垂直、水平と異なりますのでそのシリンダーに合った正しい使い方を習得すれば問題は解決します。

鍵はメーカーやタイプによって挿し込む方向が垂直、水平と異なりますのでそのシリンダーに合った正しい使い方を習得すれば問題は解決します。

6.カギが空回りするとき

昭和の中期から現在にかけて現役でいまなお多く使用されているMIWAロックのディスクキー。カギを差し込んで回そうとしたらクルクルと空回り。このディスクシリンダーというのは構造が非常に簡単であるがゆえ耐久性があります。しかし長年使っていると摩耗という現象は免れないため、それによる鍵のトラブルも多く発生してきています。この鍵は正規の位置まで差し込んでカギを回すとき、先端部分が錠前をまわす仕組みになっています。通常のカギはテールピースという部品が錠前を回すのに対し、ディスクキーはキーの先端を使って回します。この部分が摩耗してくると引っ掛かりが弱くなり、最悪の場合、空回りしてしまいます。また段差ができることでカギを差し込む際に引っかかったり完全に奥まで刺さらなくなるトラブルも考えられます。もし、ディスクキーをお使いの方は一度鍵の先端をチェックしてみてください。もし段差があるようでしたら早めにスペアキーを作っておくか、新しいタイプのカギに交換されることをおススメします。

MIWAディスクシリンダーの鍵穴はこのような形状をしています。耐久性は優れていますが防犯性能は極めて低いため、トラブルが発生する前に鍵交換をされたほうが良いかもしれません。

鍵の先端に摩耗による段差がある場合、すぐにでも新たな合いかぎを作ってください。あっという間に摩耗が進み空回りしてしまう可能性が高いです。

7.引き違い戸の鍵が上手くかけられない(開けられない)とき

引き違い戸の召し合わせ部(真ん中の2枚戸が重なる部分)についている錠の操作がしにくくなったときの対応法。引き違い戸を使っているおうちはそれだけで出入り口の間口が広くなり、わずかな傾きにも扉の動きや位置関係に大きく影響してきます。取付け時にはなんともなかったのに半年後、一年後に操作が固くなったというお声を耳にすることがあります。2枚戸の相対的な位置のずれや、取付けのゆるみにより錠前自体が動いてしまうことも原因の一つです。そこでます、レールにゴミや石などがないか確認。もしあれば綺麗に除去してください。ゴミや石が原因となっていることもあります。次に2枚戸を両端にぴったりと付けます(しっかりと扉を閉める)。その状態で鍵の操作が容易であれば特に問題ありません。もし固い場合や途中で引っ掛かりを感じる等の場合は調整が必要となります。調整に使用する工具は+ドライバー1本です。扉をしっかりと閉めた状態で室内側のレバーカバーについている+ねじを軽く緩めます。カバー全体が軽く動く程度に緩めればOKです(完全にネジを外さないでください)。その後、上下左右に動かし、スライドが最も操作がしやすい位置を見つけ、その状態でねじを締め付けます。ネジを締め付けた後、再び操作して問題なければOKです。もし改善されないようなら室外側(鍵穴側)の取付位置も調整し前述の方法を繰り返します。錠前自体が故障していない限り、このやり方でほとんどの場合、改善できるはずです。

スライドドアの高さが狂ってくると正常な錠前操作が出来なくなります。ドアの下のあるレール高さ調整ネジを回しドアの高さを調整します。左右とも調整し、扉が水平もしくは柱に対して平行になるようにするのが理想です。

2枚戸の相対位置が少しでも狂うと操作しにくくなります。その場合、室内側のねじを緩め、スライド本体を上下左右に動かしながら最も操作しやすい位置を探し、ネジを締め付けます。

8.親子ドアの錠の開閉がうまくいかない

メインで開け閉めする大き目のドアとサブの小さなドアを組み合わせた住宅玄関ドアである親子ドア。通常、サブのドアは普段はフランス落としにより固定されているものですが、大きな荷物を出し入れする際に開けることがあると思います。その際に上下にあるフランス落としを解除せずに無理に開けようと力を加えたり、片側だけ解除して開けようとしたりしているうちにガタが発生します。固定した時に前後にガタガタと動くようになるとメインドアとの相対位置が狂い、錠のデッドボルトやラッチボルトがサブのドアに取り付けられた受け座(ストライク)にうまく勘合しなくなり、異常な摩擦力が発生し錠の開け閉めがしにくくなります。そんな時にはストライクの位置を調整してみてください。取り付けねじを少し緩め、前後上下に動かし適正な位置を探ってください。具体的なやり方は2項をご参照ください。

9.カギが折れてしまったとき(鍵穴に折れた片方が残っている)

ある程度の年数、使いこんだカギは回りが”しぶく”なることがあります。引っ掛かる感じ、そして回すときに重い感じ。前者の場合は鍵穴内部の部品あるいは鍵そのものの摩耗が考えられます。後者の場合、カギ穴の向こうにある錠前の不具合が考えられます。どちらにしてもカギを無理に回すとポキっと折れてしまいます。折れた先が鍵穴の前面から少しでも出ていたら、ピンセットや先の細いラジオペンチなどでそっと掴み引き抜いてください。鍵穴の前面よりも中に入っているときは無理せずに鍵屋さんを呼んでください。最近ネット情報などで瞬間接着剤を切断面に付け、接着力を利用して引く抜くといった方法が紹介されているようですが、マネしないようにしてください。切断面は顕微鏡レベルで見たらとても複雑です。特にむしれて折れた場合は接着剤で付くことはありえないし、余剰分がカギ穴の内部部品に浸透してしまうと故障の原因にもなります。鍵穴に残っているカギを抜く際には正規の位置まで戻さないと絶対に抜けませんのでご注意ください。回転途中で折れてしまったときは鍵穴を垂直あるいは水平(カギの種類によって正規の位置が異なります)に戻してから引く抜く作業を行ってください。

カギが折れてカギ穴の中に片方が残っているときは絶対に接着剤を使用しないようにしてください。

カギが折れてカギ穴の中に片方が残っているときは絶対に接着剤を使用しないようにしてください。塗布した接着剤の余剰分がカギ穴の内部に浸透し、部品の固着など、新たなトラブルを誘発する可能性があります。

 

10.金庫のダイヤル番号はわかっているけどうまく開けられない!

家庭用・業務用問わずに、金庫のダイヤル番号はわかっているけどうまく開けられない!といったお電話を頂くことがあります。通常4種の番号でダイヤルを回して開けるのですが、例えばその金庫のダイヤル番号が「75・50・35・10」としましょう。
業務用金庫の場合、まずは鍵を解錠方向に回します(家庭用金庫の場合、ダイヤルを合わせた後、カギを回します)。次に最初の数字を右へ4回(最初の数字のみ4回以上回してもOK。フリーのディスクが順々に押しまわされ正規の位置で固定するのに4回は回さないといけません。それ以上の回数を回しても問題はありません)、75で止め、ここから左へ3回50の位置へ。そしてここから右へ2回35、最後の左へ1回10。通常ならこれで開きます。ただ、回し方に注意が必要です。回す方向や回転数の間違いや、回す途中で戻したりしてはいけません。ダイヤルは一定方向に”押しまわす”ようにして回してください。もしこの方法でも開かない場合はお電話ください。電話口で丁寧に説明させていただきます。

補足:家庭用金庫の場合、まずダイヤルを合わせてから鍵を右方向へ回して開錠となりますが正常にカギが回っていても開かない場合、容量の関係で書類等が噛みこんでいる可能性があります。その場合、マイナスドライバー等を蓋の隙間に入れテコの原理で引っ張ってください。


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電話 0120-690-727